天才になりたかったら「限界的練習」を身に付けようってことでWebアプリ作りました

超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book)』によると、世の中の天才と呼ばれる人たちは「限界的練習」やそれに類するものを実践して、並の人では考えられないような能力を身につけているそうです。才能というものは、どうやら存在しないそうです。あったとしても、僕たちが聞かされたり、思い込んだりしている程にはないようです。僕たちが才能というものが存在すると信じて疑わなくなった原因は、スポーツや勉強などをはじめたときだと思います。特に説明しなくても、誰でも経験はあると思います。はじめて直ぐにその小学校の誰よりもうまくなったとか、逆に何年も続けているのに全くうまくならないとか。でも、この本で紹介されている調査によると、そういった個人差ごく初期のみにあらわれるもので、長続きはしないそうです。そういえば、器用になんでもある程度はこなすけれども、そこまでどれもうまくないって人もいますよね。

それでも「才能はない」なんて急に言われても、自分事として信じるってのは難しい話ですよね。だったら、この本の1章で事例として紹介されている短期記憶を驚異的に伸ばした事例を自分でも試してみたら良いと思ったんですね。その事例では短期記憶力を測定は、実験者が数列を1桁ずつ読み上げ、それを被験者が何桁まで復唱できるかを見ることでやってました。ルールの詳細は次のとおりです。

  • 使用する数列はランダムとします。
  • 実験者は毎秒1桁の速度で数字を読み上げます。
  • はじめは5桁からはじめます。
  • 被験者が正しく復唱できた場合は1桁ずつ増やしていきます
  • 被験者が間違えた場合は2桁ずつ減らします。

通常、人間が短期記憶を使って記憶できる桁数は7桁前後です。ところがこの事例で被験者は、2年間で82桁まで記録を伸ばしたそうです。ちょっと信じられないですよね。どのくらいの頻度で、1度にどれだけの時間練習したのかは正確には分からないのですが、簡単に試せるならば自分でもちょっと試したくなりました。人力でやるとなると、実験に協力してくれる人(数字を読み上げ、合っているか記録する人)がいるし、ランダムな数列を事前に用意したり、正しく復唱できているか判定するのも面倒だし、時間がかかります。

ということで「短期記憶チャレンジ」というWebアプリを作りました。ChromeのPC版とAndroid版で動作確認してます。測定結果はtwitterのシェアボタンで投稿するか、どこかにメモして記録します。使い方は次の動画でも確認できますよ。