電子書籍:Ruby標準ライブラリの再実装(test/unit)を公開

最初から順に読んでいけば"test/unit"が分かることを目標にしたドキュメントを書いています。epub形式のみで最新版はここに公開しています。対象読者はRuby初心者で、分量も短いです。

"test/unit"はコンセプトというか、どんな感じのものを書こうとしているかを伝えるのが目標で、こんな感じの文章を"rake"について書こうと思っています(ところが"test/unit"について書くのも、なかなか難しい。。)。

最新版へのリンク


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epubリーダーが無いという方へ


ChromeのWebアプリReadiumが無料で公開されています。
もしくは、unzipしてhtmlとして読んでください(こちらのほうが読みやすいと思います)。

内容の割にはページ数が多い


このドキュメントはまずソースコードを書きながらGitリポジトリに突っ込んでいって、各コミットのdiffをそのままスクリプトで本文に貼りつけています。そのため、無駄がでてきます。

その結果として内容の割にはページ数が多くなっています。でもこれは電子書籍であって、紙の本ではありません。ページ数が間延びすることよりも、容易に変更できて、誤りを減らすことを重視しました。

Gitを使うと、スクリプトでどのコミットもcheckoutしてテストすることができます。そのため、壊れたコミットを防止することは簡単です。スクリプトで生成したソースコードに削除しすぎだとか、変更によって内容が古くなって整合しなくなったという問題を避けることができます。

完成度が低い


書籍としてみたとき、ぼくがepub形式で公開しているドキュメントはひど過ぎます。いや、それどころか。。なんと言えば良いか分かりませんが、「他人に見せる前に読み返しなさい」と怒られそうなできです。

しかし、達人出版会のトップページに書いてある


最新の技術をいち早く日本語で読みたい。気になる技術をまとめて知りたい。本になるまで待てないし、ネットの検索はノイズが多すぎる。
──そんな悩みを抱えたITエンジニア、ITユーザの願いを叶えるために、このサービスは誕生しました。...

と江添亮さんのブログ、「本の虫」のエントリに書いてあった

そもそも、一冊のまとまった本という形式が、もう時代遅れなのかもしれない。まとまった本を書くには何年もかかるが、その間に技術はさらに先にと進んでいる。...
理想をいえば、本物のC++プログラマーとして働きつつ、余暇に、ブログでC++について書くべきだった。そうすれば、最新の技術から取り残されることもない。完全な本を書き上げるのは無理だが、短い記事なら書ける。いまだにこのブログの昔のC++記事にも検索から飛んでくる人間がいることから考えても、昔、拙い知識で書いた記事の方が、よほど日本のC++プログラマーの役に立っている。

を見て、公開しようかなという気になりました。ただ、ぼくが書いているのは最新技術についてではありません。自分では5年、もしかしたら10年後も変わらず使われるようなテーマかなと思っています。今、公開しているのは、とうとう完成せずに公開もされないよりかは役に立つ可能性があると思うからです。

章分けについて


ケント・ベックテスト駆動開発入門と同じにしようと思っています。
1つの機能につき1章を割り当てる方式です。ですが、今のところ徹底されていません。

ゴールについて


はじめは完全にTest::Unitを再現するところまでだったのですが、どうも同じスタイルでは
無理じゃないかという結論に至りつつあります。ミニマルな単体テストフレームワークは10章までで完結します。

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